エンボディのセルフケアはヨガやピラティスと何がちがうの?とよく聞かれます。ヨガも長年続けたエキスパートならば、むずかしいポーズ(アーサナ)をとりながら、究極の瞑想状態に入れる方もいらっしゃると思いますが、初心者のうちはどうしても、正しいポーズをとろうと頑張ってしまったり、余計なところに力が入って痛めてしまうなど、無理をしがちです。
エンボディではゆっくり深く吐く「呼吸」を意識し、体の深いところから緩めることを最初に行っていきます。
刺激とストレスの多い現代社会では、一般的に交感神経優位な状態になりがちです。日ごろ、何事にも一生懸命頑張る癖のある方、てきぱきと仕事をこなしている方、パソコンやスマホの使い過ぎ、頭を使う仕事の方は特に、常に交感神経が優位な状態にあります。
自律神経は、自分の意志に関係なく、からだが常に正常に機能するために自動でコントロールされている働きのことで、交感神経と副交感神経のバランス調整で成り立っています。どちらの働きも大切で、それぞれがいのちに関わる内臓の働きのオン・オフの切り替えスイッチのような働きをしています。
からだが緩み新陳代謝が活発になり、細胞が修復されるためには副交感神経優位な状態が望ましく、頑張る系のエクササイズは気分転換にはふさわしいかもしれませんが、交感神経がより刺激されてしまうことも少なくありません。
自律神経のバランスを整え、意識的にコントロールする唯一の手段は「呼吸」です。
エンボディでは「呼吸」により、交感神経優位な状態から、副交感神経優位な状態へと導き、深いリラックスとともに、からだのなかの滞りを溶かしながら、全身のめぐりを促し、細胞の修復、こころのリセットへも導いていくメソッド。疲れたこころとからだにもやさしい癒しのメソッドです。
エンボディを習慣にしていくと、常に交感神経優位になりがちなからだから、必要に応じて副交感神経優位な状態にすぐに切り替えられるからだになっていくので、疲れにくく、睡眠の質も上がり、自己修復力の高いからだになっていくのです。からだ本来の持っているちからを信じ声を聴いてあげるだけで、からだは自分の力で元気な状態を取り戻してくれるようになるでしょう。
