セルフコンパッションの勧め その2

先日、「自分と仲良しになる (セルフコンパッションの勧め)」という記事を書きましたが、今日はその続きです。

セルフコンパッションというのは直訳すると、「自分への慈悲」ということになります。マインドフルネスのワークの一つでもあり、エンボディのレッスンでも大切にしている、自分を大切に、自分の感情に寄り添うワークの一つです。

マインドフルネスのクラスでは主に瞑想やセッションというかたちで行いますが、自分に思いやりのある言葉かけをして、自分の感情をいい悪いのジャッジをせずそのまま受け止めるようにします。それによって、いまの自分の感情を観察し、あるがままの自分を肯定的に受け入れ、こころを整えることができます。

エンボディではもっと積極的にからだにフォーカスしながら、からだからの声を聴きながら、長年の蓄積したからだのこわばり、コリなどを少しずつほぐしていくので、過去の自分が抑圧してきた感情や、自分でも忘れているような深いところにしまい込まれた記憶と感情があるときふと上がってきたりすることもあります。遠い昔に心に負った傷や、表現できず押し込められた悲しみや怒りや悔しさなどの感情は、からだの奥底にしこりとして残っていたりすることもあるので、からだを緩めていくと表に出やすくなるのです。そんな時には、表に出てきた感情をそのまま受け止めて、その時の自分に共感し、そして手放していく(お掃除する)。「あの時、つらかったんだね.、悲しかったね。その時に受け止められなくて、ごめんね。」と自分に優しく語り掛け、その感情を手放します。もしももうずっと抱え続けていて本当は思い出したくないし持ち続ける必要のないつらい感情(古い記憶)があったとしたら、もしかしたらそれはある時期は、自分を奮い立たせる原動力になっていたかもしれないけれど、それにも「ありがとう」といって、ただ握りしめていた手をそっと開いたらいいのです。手からするっとこぼれ落ちて、なんとなくこころが軽くなってスッキリすると思いませんか?そうやって、どんどんこころのお掃除をしていきましょうよ。

自分に対しての慈愛が深まると、他人に対しても同じように慈悲の心で向き合えるようになってきます。まず自分を慈悲深く見つめることができないと、他人にも厳しくしてしまうことが多いようです。自分に対するやさしさを向けた後には必ず、周りの親しい人のため、そして、その次には直接親しくしていないすべてのひとにも慈悲のこころを向けてみます。(祈りに近いですね)

日本人の幸福度は世界の人々の中でも低い方なんだそうです。その原因の一つには「他者への寛容さ」が低いことからきているともいわれています。自分へのやさしさを深めることは、一見自己愛が強くなってしまい、他者を大切にしない方向へ行ってしまいそうですが、実は逆だと思っています。自分を大切にできない人、自分を自分で癒すことができない人は他者を大切にする余裕がなく、自己を守るために正義を振りかざしたり、他者に厳しく攻撃的になりがちです。反対に自分を愛し、自分でこころと身体を守れる人こそが、こころに余裕とやさしさを備え、他者にも見返りを求めずに慈愛をもって接し寛容な行動がとれる人なのではないかと思います。みんなが他者へ寛容になりやさしさ(慈愛)の循環がうまれるようになれば、いまよりもっと日本人全体の幸福感も高まるのではないでしょうか。

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