猫たちのその後②

みなさん、しばらくぶりです。前回の投稿からまた時間が空いてしまいました。前回は1月の終わりごろだったと思うのですが、あれからいろいろあって…

まず、タイトルにもあるように、猫の残念なご報告なのですが、3月の18日にFIPを患っていたキジトラのミルが虹の橋の向こうに旅立ちました。

昨年の8月ころからこの病気がわかり、腹水が溜まってしまうので3週間に一度ほどのペースで病院でゆっくり時間をかけて水を抜いてもらう処置をしていました。本来ならばステロイドやインターフェロンといった強い薬を使うケースが多いようですが、内臓の負担がかかるということで、強い薬を投与せずになるべく自然に近い状態で見守ることを選びました。

それが結果的にどうだったのかは比較できないことのなのでわかりませんが、ミルは半年以上も頑張ってくれて、私たち家族のそばにいてくれました。

最期の1週間は食欲もなくどんどん痩せてしまう感じでしたが、それまでは食欲もあってとても生き生きとしていました。なくなる時もひどく苦しまず眠るようだったようです。

実は亡くなる前の週、12日から私の腰の具合が悪化して、歩けなくなり16日に入院することになってしまい、結果的に18日朝に息を引き取った時には私は傍にいてやれませんでした。入院の前夜、私のそばでずっと一緒にいてくれて、いろいろな話をしてお別れをしました。かなり弱っていたので、もう私が退院して帰るときまでは持たないなと感じていたので「苦しかったら、もう頑張らなくていいからね」と話しました。なくなる瞬間まで抱いていたかったけれど、それはかないませんでした。

10歳と半年という猫としては短いいのちでしたが、彼は精一杯生きて、甘えて、私たちに愛情を注いでくれました。そしてとてもかわいくて美しい猫でした。しなやかにのびのびといのちいっぱい生きてくれて、本当にありがとう。

今はもう1匹の子が一人っ子満喫で元気に過ごしています。弟分がいなくなってどう思っているのかはわかりませんが、少し甘えん坊になりました。

猫たちのその後

去年の夏に我が家の猫たちについて記事を書いたのですが、その後の猫たちの様子を今日は報告しようと思います。

去年の夏、黒猫の方がすごい抜け毛でぼろぼろになってしまい、からだも痩せていのちの危機も感じたのでしたが、その後ごはん(餌)をグレインフリーのものに変えてみたところ、徐々に体調が回復し、半年後の現在はほぼ元の体型に戻りつつあります。

もう一匹のキジトラ猫の方ですが、去年の8月からお腹に水が溜まる症状が出て、検査の結果、FIP(猫伝染性腹膜炎)という不治の病ともいわれている病気であるということが判明しました。この病気は元は猫のコロナウイルスで(ヒトのコロナとは別物なので人間には感染しません)、よくあるたいていの猫が感染している風邪のような病気ですが、体の中で変異すると、腹膜炎や肉芽腫というものが出来て、早い子では病気がわかって10日ほどで亡くなってしまうという病気です。(*FIPは猫同士でも感染しません)

最初はお腹が大きくなってきたのを、太ったのかと思っていたのでしたが、大きくなったのはお腹だけで、背中や足は痩せていたので気づきました。FIPは普通、1歳くらいの若い猫がかかりやすく、うちの子は10歳なので珍しいのかもしれないのですが、おかげで病気の進行がゆっくりで、現在病気が判明してから約半年ですが、特に強い薬を使わずに、数週間に一度のペースで病院で腹水除去をしつつ、穏やかに暮らしています。

お腹に触れると固いしこりのようなものがあり、それが肉芽腫だと思いますがそれによる炎症で腹水が溜まります。炎症を抑える目的でふつうはステロイドやインターフェロンなどを投与することが多いのですが、副作用による肝機能や腎臓のダメージも起きやすいということで、私は猫になるべく負担がかからないようにお薬を使わないという選択をしました。それがいのちを短くしたとしても、自然(日常)になるべく近い暮らし方が(猫自身の治癒力、体力に任せる)いのちを尊重することのように思えたからです。

生き物にとって、一日でも長く元気に生きたいという欲求は当然ですし、家族として迎えた動物と1日でも長く一緒に過ごしたいという気持ちはもちろん私自身にもあり、どのような選択が正しいのかは正直まだわかりません。が、病院の先生も、1日でも長く生かしてあげたいと思って薬を与えて患者さん(動物)を診てきたけれど、薬を投与した子よりもこんなに長生きしているFIPの子は見たことがないと。それがたまたまうちの子の生きる力が強いのか、レイキヒーリング(毎日のなでなで)が効いているのか、薬を使わなかったことがむしろ功をそうしているのかはわかりませんが、(もちろん病気が完治することはないでしょうから、いずれはお別れもやってくるとは覚悟していますが)とにかく穏やかな日々が1日でも長く続いてくれることを願って、今日も2匹をもふもふしています。

EMBODY2022

2022年がスタートしてひと月が過ぎようとしていますが、なかなか記事を書くのが遅くなってしまいました。ちょっといろいろ立て込んでいまして、インプットというか体験することが多くて、アウトプットするのに内容がまとまらず、記事に出来なかったといった感じです。

EMBODYの定期クラスは通常通り行えています。ご挨拶が遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

何があったかというと、まあ数々あるのですが、まずは自分自身のことでいえば、以前から坐骨神経痛があったことはお話ししていましたが、10月後半くらいから痛みがひどくなりまして、通院しておりました。10月から年末年始にかけて、レストランの方が忙しくて勤務がハードだったことなどもあり、ちょっと無理をしてこじらせてしまいました。もちろん日々のケアは怠らずしていたのですが、どうも痛みの範囲がお尻から股関節、次第にふくらはぎや足首までと広がってきて、仕事の帰り道は(夜暗い住宅街で誰にも会わないからいいものの)おばあさんのような姿で足を引きずるようになってしまいました。12月末にようやくMRIを撮ってもらい、腰椎の3.4番の間の椎間板ヘルニアであることが判明。(早く言ってよ~)

腰椎椎間板ヘルニア・・・腰の椎間板から、何らかのきっかけで亀裂が生じて中身の髄核が飛び出したものをヘルニアといい、飛び出したヘルニアが近くを通る神経を圧迫して痛みやしびれを起こす。

私の場合、そのきっかけが一年前の犬引っ張られ事件からなのか、その後の重いものを運んだりした時からなのかは定かではありませんが、徐々にヘルニアが大きくなり神経圧迫が坐骨神経痛の原因だったわけです。MRIを撮るまでは、脊柱側弯症のせい?運動不足?めぐりの悪さ?更年期の関節痛?と考えていろいろ試していましたが、ヘルニアは怪我なので、根本的なところが治らないと痛みは強くなるばかり。EMBODYで緩めると、痛いところをかばって緊張した筋肉を緩めたり、巡りが悪くなっているところが楽にはなるので、何とか日常は過ごせるのですが、次第に痛みが慢性化して、特に寝ている時や明け方も痛みで目が覚めたり、睡眠の質が下がっていることや、鎮痛剤を常用してしまうことにとても抵抗がありました。12月後半はお店の業務も忙しくなり、痛みも強くなってきて、かなりつらい日も。でも接客業なので、仕事中は気合を入れて笑顔でサービス。

ヘルニアの治療としては、飲み薬で痛みを和らげながら、飛び出した部分が自然に(自己免疫細胞が飛び出した部分を食べてくれるらしい)引っ込むのを、無理をしないで待つか、最終的には手術で切り取るというのが手っ取り早いのですが、 近所のかかりつけ整形外科では手術はできないので、一度大きな病院に相談することになり、大学の整形外科の研究室に勤務しているお友達に相談したところ、総合病院の脊柱外科専門の先生を紹介していただくことになりました。(ご縁て有難い♡)

先週から総合病院の方で見ていただいているのですが、まずは以前も書きましたように私の場合は脊柱側彎症があることで、もし手術をしても、ヘルニアの再発率が高く、ヘルニアが再発しないように金属を入れる方法もあるのだけれど、それをすると、脊椎の前後の椎間板にも負荷がかかって今度は別のところに症状が出てきてしまう恐れがあるので、早急に手術するのはお勧めできないとのことでした。私は、根治できるなら手術も覚悟して伺ったのですが、そのお話を聞いて、ケースバイケース…人それぞれの最善があるのだなと改めて思いました。でも手術に至らなくても、まだできることがありました。神経ブロック注射という方法です。

先週さっそく1回目の仙骨ブロック注射を受けてきました。前回初回は痛みがなくなったのは一晩で翌朝はまた痛みが出てきたしまったのですが、飲み薬で口内炎が出来てしまってなるべく飲みたくなかったので、薬を飲まずに様子を見ました。一番痛かった時よりもちょっと前のころの痛みくらい(薬を飲まなくても我慢できるくらい)が数日続き、1週間目の昨日の朝はかなり痛みが戻ってしまいましたが、ちょうどまた注射の日だったので、朝だけ痛み止めを飲んで病院に向かいました。昨日も仙骨神経ブロック注射2回目。よく効きます。今朝はまだ痛みがとれた状態が続いています。いい感じ。なんだか明かるい兆しが見えてきた感じです。これで痛みがどんどん取れてくれたら本当に嬉しいんですけど。(一応注射は週1で5回の予定)

この坐骨神経痛の体験(まだ終わっていませんが)で、いろいろ自分の身体で体操やマッサージ、筋膜リリースを試したり、治療法も勉強したので、(肩の腱板断裂の時もでしたが)自分で体験して学んだことをまたみなさんと共有することで、誰かのお役にたてればいいかなと思っています。からだのケアをしてはいても、怪我をしてしまったり、病気になってしまったりということは防げないこともありますが、そんな時こそ身体の声に耳を傾けて、じっくりと向き合うことでもっと自分と仲良くなれるきっかけにしたいと思います。

この椎間板ヘルニア体験記はもっと詳しく後日まとめておきたいと思っています。

冬のからだと過ごし方、おすすめ食材

11月7日立冬を迎えました。日差しが暖かい日はまだ関東では20度越えの日が多いですが、季節は早くも冬に移り始めています。日本ではこのところ新型コロナの新規感染者の人数もぐっと抑えられていて、少し気持ちにも余裕というか緊張感が緩んだような感覚が出てきたようにも感じます。このまま穏やかな日々が続いてくれることを願いながらも、冬は「風邪の季節」でもありますので、一人ひとり免疫力アップをはかりながら、ご自身で護る力を高めていきましょう!それが周りの人を守ることにもつながります。

昨年のこの時期にも同じテーマで記事を書いたので重複するところもあるとは思いますが、復習だと思って読んでくださいね。

《冬のからだと過ごし方》

「立冬」から「立春」までの期間を冬ととらえます。11月から2月の夜が長く陰が旺盛になる時期です。自然も植物は葉を落とし、種として固くエネルギーを蓄えたり、内側に固めたり収めるという性質を持っています。動物も活動を抑え、秋までに蓄えてきた陽氣をなるべく外に発散しすぎないように冬ごもりする時期なので、人間もあまり激しい運動などは控えて、暖かくして「陽氣」を貯めて冷えの侵入を防ぐことで、「腎」の働きを守ります。

寒さがそれほどでもない今の時期はつい油断しがちですが、日差しがかげると急激に寒くなったりしますから羽織物を持ち歩くとか、首に巻くスカーフなどをバッグに忍ばせておくと重宝します。首、手首、足首…首とつく場所からの冷えの侵入をブロックしておくのがポイントです。寒さが厳しくなってきたら、カイロなどを使う場合もあるかと思いますが、その時は今度は腰より下、おへそより下を温めることをお勧めします。首肩などを温めてしまうと「冷えのぼせ」という現象を起こしてしまうので、「頭寒足熱」を心がけましょう。

冬晴れが続くと乾燥にも注意が必要です。室内の湿度を調整し、からだを潤す食材を上手に食事に取り入れたり、お水(常温)を少しずつ含みます。冷たい飲み物は内臓を冷やすので、この時期はあまりおすすめできません。

《冬のおすすめ食材

*陽氣を補い、からだを温める食材

長芋、もち米、じゃがいも、栗、クルミ、干ししいたけ、鶏肉、羊肉、エビなど

*血を補い陰の氣を補充

ほうれん草、にんじん、ゆり根、レバー、落花生、クラゲ、ゴマ、牡蠣、すっぽんなど

*血を巡らせ、血流を良くする

そば、らっきょう、ジャスミン、グリンピース、ミカン、お酒など

*臓腑を温め、体内の寒気を減らす

ニラ、唐辛子、ショウガ、山椒、羊肉、エビなど

*風邪の時、乾燥が気になるとき

シソ、しょうが、ハト麦、松の実、ぎんなん、白菜、クルミ、玉ねぎ、蓮根、大根、梨など

*腎の助けになるもの(腎は腰のトラブル、骨にも関係あり。筋力の衰えが気になる時に)

黒ゴマ、クコの実、長芋、すっぽん、ナマコ、羊肉、鰻、くるみ、エビ、ニラ、栗、葡萄など

長引く痛みは身体からのメッセージ

みなさんは慢性の痛み、(腰痛や肩こりなど)を抱えていらっしゃいませんか?多くの方が原因がわからない痛みを感じながら過ごしておられます。マッサージなどで一時的に和らいだとしても、また繰り返してしまったり、強くもんだために余計に筋肉が固くなってしまったり…身体は一つながりなので、痛むところが直接の原因とは限らず、別のところに根本の原因があったりします。

このこととは別に、もう一つ、痛みの原因と思われるものがあると私は最近強く感じています。それは過去に身体が受けた感情にまつわる痛みです。ちょっと非科学的と思われてしまうかもしれないですが、身体が自分自身に痛みを通じて、過去の感情を癒してほしいことがあることを伝えるために、痛みで訴えるということがあるように思うのです。

私自身の場合をお話ししますので、良かったら、そんなこともあるなのかな~というくらいの感じで聞いてくださいね。

きっかけは昨年の10月ころに、実家の両親と飼い犬(中型プードル)と出かけた時の事です。私がリードを持って店の外で母が出てくるのを待っていたのですが、母の姿が見えたとたん犬が飛び出しぐっと強く引っ張られてしまいました。その瞬間はさほど痛みは感じなかったものの、その夜から腰の違和感が続き、その後少し歩くと坐骨神経痛のような症状が出る日々が続いてしまいました。

EMBODYで股関節や足全体、また上半身も緩めると楽にはなるのですが、週末負荷がかかる仕事をすると腰やお尻が固くなってお尻から腿の裏側、膝裏、ふくらはぎにビリビリ痛みが走ることもあり、なかなかスッキリ治ることはありませんでした。いつもなら、自分で体のメンテナンスをすればさほど痛みが長引くことはないので、なんでこんなに痛みがなかなか引かないのか、はじめは謎でした。

実は時間がかかりつつもようやく楽になってきたきっかけがありました。それは腰の痛めた個所が過去に問題があった部分だった事を思い出し、その時の感情の浄化を丁寧にすることによって、緩んできたことが回復のきっかけでした。

遡れば中学生のころ、私は脊柱側弯症という診断を受けて、中学2年生から2年間くらいいろいろな治療を受けることとなりました。まだその治療法が研究段階だったこともあり、コルセットをつけられたり段差のある靴を履かされたり、レントゲン写真を何枚も取られ、効果がなければ手術が必要とまで言われたこと、大学病院だったため、コルセットの型を取るときにインターンの学生にずらっと周りを囲まれたり、中学生の女子には耐えがたい嫌な思いをしました。今なら、少なくとも許可を取るのでしょうが、その時は断る機会も与えられぬままに医師の言われるがままに治療(実習?)が行われたように思います。あまりに毎回何枚もレントゲン写真を撮るもので、親もそのことに不安を感じて、徐々に通院回数も減らし、大学病院に行くのはやめてしまいました。その後いつの間にか(むしろ矯正をやめたことが良かったのか?)成長とともに腰の骨は気にならない程度になっていました。私の場合、幸いにも進行が止まっていたのでしょう。(注☆進行度は個人差があるので、同じ病の方は個人の判断で治療をストップしないで下さいね)

私の中で思春期のこの経験は、覚えていて心地よい記憶ではなかったので、その一連の記憶はなかったことのように先日まで忘れていたのですが、今回身体がそのことを思い出させ、自分が嫌だったことをこうして話すことによって「放つ」ことも必要な気がして、ここでお話しすることにしました。

身体が受けた悲しみはちゃんと受け止めて、そして手放してあげる、、、そうしないと、いつまでも続く慢性的な痛みとして、身体が訴えることもあるのかもしれないと感じます。

自分の身体は自分自身ですが、頭で考えるのとは別に、体の感情というものにも、時には耳を傾けてみてはいかがでしょう。

細胞はどんどん新しいものに入れ替わっているので、ほぼ7年間経つとからだじゅうの細胞は入れ替わるといいます。ですから、「7年前の私と、いまの私はもう違うのよ!」とも言えますけどね。ですから、無理につらい記憶や、痛みの記憶を思い出さなくてもいいとは思いますが、もし思い出してしまったら、多分自分自身で癒すことが足りていないということなので、いまできる限りの愛情をもって自分の身体を癒してあげてください。

具体的な経験を話すことに抵抗があるなら、こんな方法もお勧めです。ハワイのホ・オポノポノ。こちらも記憶のお掃除の大切さを説いていますが、潜在意識のお掃除、本当に大切です。「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」この4つのフレーズを唱えながら、潜在意識をお掃除するといいですよ。そして必要ならば、言葉にして話す(放つ)ことも浄化に繋がります。

みなさんの身体の声も放って(話して)見てください。長く続く原因不明の痛みがある方は、少し身体に聞いてみて下さいね。痛いところがあったり衰えを感じる所もありますが、そんな自分を責めるのではなく、そのまま受け止めて、受け入れ慈しむ。いい悪いの判断をせず感謝して。それがエンボディを実践することです。

秋のからだと過ごし方&おすすめ食材

ご無沙汰してしまいました。9月に入りすっかり涼しくなり、からだも夏から秋のモードに変わりつつあります。

昨年の冬から「季節のからだと過ごし方」、またその時期に摂るとよい薬膳の考え方を取り入れた「おすすめ食材」のご提案を記事として書かせていただきましたが、いよいよ今回の秋で1年のサイクルが一周しました。また時折このテーマでお届けすることはあると思いますが、一応、春夏秋冬プラス梅雨時期の5つの季節がそろったことになりますので、みなさまのご参考になれば幸いです。

「秋のからだと過ごし方」

立秋(8月8日ころ)から立冬(11月8日ころ)までを秋と考えます。自然界では夏の「陽気」が衰えていく代わりに、徐々に「陰気」が増してくる時期です。9月に入るころには暑さはやわらぎ、9月23日の秋分に「陰陽」が同じバランスになり、その日を境に昼夜の長さが逆転し、夜が長くなっていきます。

秋はすべてのものが成熟し自然界でも収穫の時期を迎えます。秋の氣(エネルギー)の特徴は、堅める力、収める力「収れん」です。少なくなっていく「陽気」を体内にしっかり溜め込んで、来るべき冬に備える時期でもあります。体は骨盤が閉まってくる時期で筋肉を増やすにはいい時期です。緩めることが多いEMBODYのレッスンでもこの時期は中心軸を感じる動きがやや多くなっています。

東洋医学でいうと、秋は肺の働きが大切になってくる時期です。肺は単に呼吸を司るだけではなく、東洋医学的には「氣」を管理するところであり、肺で気を下すことにより大腸の排泄をスムーズに促します。また、肺は水分代謝の調節にも関わる働きをしているので、その働きが衰えると、皮膚が乾燥したり、汗が出にくい、浮腫み、鼻づまり、鼻水、喘息、風邪をひきやすくなるなどの症状が起きてきます。

夏の過ごし方の結果が体に現れてくるのもこの時期です。夏の疲れには2通りあり、暑さで体力を消耗してしまった場合と、もう一つはエアコンや冷たい飲み物などで体を冷やしすぎてしまった場合です。朝晩涼しくなってくると鼻がグズグズしたり、のどが痛い、寝冷え、腰痛、下痢などの症状が出てくる場合があります。このような時には、まず体に元気をつけてから症状を改善させる必要があります。それには胃腸の働きを立て直すのが大切です。生野菜やヨーグルトなどのからだを冷やすものは極力避けて、からだを温める温野菜や消化の良いものを摂るように心がけるとよいです。いくら栄養があるからと胃腸に負担のかかる高カロリーなものを摂る必要はありません。消化の良い温かいものを摂ったり、足を温めたり、しっかり湯船に浸かるなど、体の中から温める工夫が大切です。

冷えてきたなと感じたら、3つの首(首、手首、足首)を冷やさないように、スカーフを巻いたり、長そでを羽織ったり、靴下を履いたりと、少し早めに対策するのがお勧めです。

「秋のおすすめ食材」

ここからは秋におすすめの食材をご紹介します。先ほどお話ししました通り、秋は実りの季節でもあるので、旬を迎える食材がたくさんあり、まさに食欲の秋。美味しく賢く日々の献立に取り入れて、自然の恵みを感謝していただきましょう。

1.夏の疲れをとる食材

きのこ類(夏に摂った油を溶かす)

煮込みトマト(夏には生で体を冷やす働きをしてくれましたが、この季節は煮込んで使うのがお勧め)

玉ねぎ、大根、ショウガなど

2.肺を養う食材

山芋、はちみつ、卵、湯葉、銀杏、クルミ、松の実、クレソン、ゆり根、白キクラゲ、大根、ねぎ、柿、りんご、梨、レモン、ぶどう、みかんなど

3.肺を潤す食材

豆腐、豆乳、卵、くず粉、白キクラゲ、レンコン、柿、リンゴ、梨、ぶどうなど

4.腎が疲れている人(抜け毛が気になるなど)に良い食材

小豆と昆布(かぼちゃと小豆と昆布とシイタケを一緒に煮たものがおすすめ)

松の実、黒ゴマ、クルミ

(1:2:2の割合でそれぞれすり潰し、混ぜてはちみつで練ったものを食べると髪や肌に潤いが戻る)

5.その他…おすすめ秋の味覚

栗…消化機能を高め、生命エネルギーの大元の腎を補い、筋力の強化、血の巡りをよくする。

柿…肺を潤し咳を止め、痰をきる。

マッシュルーム…気の巡りを良くする。解毒。

サバなど青魚…気を補い、強壮作用に優れ、体力的に衰弱している人に良い。(アレルギーがある方は注意)

鮭…消化機能を高め、浮腫みに良い。

クルミ…腎を温め、補い、血液の生成を促し、肺を潤し、腸を潤す。脳の働きもよくする。

イチジク…消化機能を高める。解毒、腫れを鎮める。

紅茶…胃腸を温め活性化する。精神を安定させる。

梨…肺を潤し解熱、咳をとめる。

ぶどう…体液を生産し気を補う。利尿作用。

さつまいも…脾の機能を回復し、血液の流れを良くする。気を補い、津液を作り出す。むくみ、腫瘍、潰瘍、便秘の改善。

*秋の旬の食材を上手に食卓に取り入れ楽しんでみましょう。

夏のからだと過ごし方(晩夏編)

連日猛暑日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

8月7日には立秋が訪れ暦の上では秋になりますが、まだまだ暑さも厳しく、季節の変わり目「土用」の時期なので体調も崩しやすくなっていますので、今日は体調を調整する食養生をお伝えすることにしました。コロナの感染者も急激に増えているのが心配ですが、日々の基礎体力、免疫力はまず毎日の食事からということで、参考にしてみてくださいね。

夏に旬を迎えるウリ科やナス科の野菜や果物は、余分な熱を取り除き水分を補ってくれます。酸味のある食材は汗を抑え、塩味のある食材は心(しん)の機能を養い、苦味のある食材は熱を冷ましてくれます。ただし、夏の食材は食べ過ぎると体を冷やすので、加熱したり、からだを温める働きのあるスパイスや薬味でバランスをとるとよいでしょう。夏は緑黄色野菜が豊富です。紫外線から肌を守るためにもしっかり摂るようにしましょう。

①体に溜まった余分な熱を冷まし、暑さをとる食べ物

緑豆、豆腐、クレソン、きゅうり、冬瓜、ゴーヤ、ズッキーニ、なす、セリ、レタス、セロリ、白菜、レンコン、キウイ、マンゴー、バナナ、パイナップル、スイカ、こんにゃく、栗、大麦、菊花、アサリ、シジミ、カニなど。

②体に必要な水分を補い渇きを止める食べ物

トマト、アスパラガス、ズッキーニ、緑豆、豆腐、茶葉、スモモ、リンゴ、梨、モモ、びわ、レモン、オレンジ、ざくろ、梅、葛、ハマグリ、豚肉、卵、ごまなど。

③胃腸の働きを整え、水分の代謝機能を促進する食べ物

トウモロコシ、ハト麦、大豆、小豆、冬瓜、クレソン、いんげん、カツオ、鯉、シラス、ハモ、スズキなど。

④心を養い精神を穏やかにする食べ物

小麦、ゆり根、ハスの実、五味子など。

⑤消化促進、負担のかかる胃腸機能を助ける食べ物

大根、かぶ、オクラ、大麦、そば、グリーンピース、オレンジ、サンザシ、玉ねぎ、らっきょう、エシャロット、パクチー、ピーマン、パプリカなど。

暑い日は体が熱くなると、心が活発になりますが、心臓がオーバーヒートを起こさないように、からだの中では体内を巡る血液を汗に変え、毛穴から発散することで臓器を冷やそうとします。汗をかきすぎると、氣血、津液を消耗し血液不足、水不足の状態が起きてしまいますが、冷たい飲み物のがぶ飲みや、クーラーなどでの冷やしすぎには注意が必要です。急激な温度変化や温度差は自律神経の乱れを引き起こすことに繋がりますし、内臓の冷えは胃腸の働きを低下させ、氣血不足を助長してしまうからです。上記にあげた食材などを上手に使い、内臓の働きを高めながら穏やかにからだの熱を取りつつ、「循環」と「代謝」の良い身体を保つことが暑い夏を乗り切るポイントになります。

秋の涼しい気候になるまではまだしばらくかかりそうなので、免疫力を上げながら、この夏を乗り切りましょう!!心が弱ると精神的には怒りの感情が表に出てきやすい時期ではありますが、焦ったり怒ったりしすぎないように、いつもより少し楽観的に(やさしい気持ちで)過ごすことが大切です。

風の時代に「水の時代」を取り入れる生き方

昨年末に急に星読みが気になりだして、今年に入ってから勉強し始めたことは以前の記事でお話ししましたが、この半年星読みを勉強していて色々な発見がありました。

別に占い師になろうと思ったわけではないのですが、からだとこころのセルフメンテナンスに星読みを掛け合わせると面白いなってピンときちゃったんです。多分私の星読みの先生が心理セラピストでもあるまゆちん先生だからかもしれないのですが、相談者さんの限りない可能性を見出してお伝えし、背中を押してあげるような星の読みスタイルがとても魅力的に感じられこの方から星読みを学びたいなと感じたのです。

さて、まゆちん先生の星読みを学んでいるこの頃なんですが、まゆちん先生のお仲間のお一人やなかえつこ先生が、とても素敵な本を出されたのでご紹介します。

「200年先の星読みSTAR INNOVATION」

この本の発売前に「風の時代に次に来る水の時代のやさしさを…」というキーワードを見て、すごく興味があったのです。それは私のホロスコープの星座に風のエレメントが一つもなくて、ほとんど水のエレメントだったから。昨年末から風の時代に入ったのに水の私はどうなんでしょう?と思っていましたが、どうやら水の要素がとても大切みたいでうれしかったんです。

「水の時代」は200年先なんですが、その要素をこの「風の時代」に取り入れること、水のやさしさ(うるおい)を取り入れることこそが、この時代をよりよく生きる鍵になるそうです。

今回の本の発売前に《やさしさって何だろう》を考えるワークを体験する機会があったのですが、それが予想以上にいろいろな気づきがあって、自分が思っていたやさしさって、良くも悪くも本当にうお座的で、相手の気持ちを共感しすぎてしまっていたんだな~って。このエレメントワークもすごく面白い体験なので、ぜひまたみなさんともシェアー出来たらと思っています。自分の星座の特徴をどうにかいい方に活かしていけたらと思ったのも星読みを学んでみようと思ったきっかけだったのです。

ほんとに《やさしい》という感覚ひとつとっても、星座ごとにとらえ方が違って、みんな違うんだな。もちろんみんな違ってみんないいのですが、違うということを知っているということが多くの人間関係の問題を良い方向へ導く鍵ではないかと思うのです。(うまく言えないけれど)

「風の時代」は良くも悪くもいろいろな情報が嵐のように吹き荒れ、それに伴って人を傷つけるようなコメントもどんどん広がっていく時代。風の時代の良さとともに、危うさも痛感するこの頃ですよね。

これからの風の時代、ますます情報に心を揺さぶられる事はまちがいないですが、そんなときも、からだを整え自分の軸を持ち、周りからの声に心揺さぶられそうなことがあったとしても、「ひとはそれぞれ違うのだから」と気づければ、少し立ち止まってこころを整えることができるし、自分から情報を発信するときは、しっかりやさしい気持ちを乗せて発信することを心がけていけたらいいなとこの本を読んでますます感じました。

もちろん水の星座の人のためだけでなく、様々な人がそれぞれに相応しいこの時代の生き方のヒントになりそうなメッセージがたくさん伝わってくる本なんです。

まずは気になる自分のエレメントの章を先に読んでしまいましたが、これからもう一度熟読したいと思います!

猫のこと

昨日久しぶりの更新で家族の事を書いたのですが、じつは良いことばかりではなくて、一番小さな家族がちょっと心配な状態なんです。2匹飼っているうちの1匹、黒猫ちゃんの方が調子を崩しています。

毎年この時期が苦手なのもあり、湿疹がでたり、ごはんをあまり食べなくなったりするのですが、またもちなおし元気になってくれるので、今年も様子を見ています。

病院で皮膚の検査をして頂いても虫とか菌とかではないみたいなので、人間でいうとアトピー性皮膚炎みたいな感じらしいです。家族が旅行に行ったり、引っ越しを準備したりしているのが、不安やストレスを感じさせちゃったのかもしれないですね。動物も結構デリケート。

でも数日前からだいぶ食欲も出てきて、お薬も効いてきたのか心なしか元気そうになってきたので、たくさん手を当てて氣(レイキ)を送っています。(結構私が手を当てると動物たち元気を取り戻してくれるんですよ。)

いま、梅雨の季節は湿がこもりやすく、人間のからだも胃や脾の流れが滞りやすくなります。皮膚の状態が悪化したり、消化器系にトラブルが増える方も多いかと思いますが、そんな時はあまり食べ過ぎないことをおすすめします。

猫ちゃんはそんな時無理にたくさん食べずに丸くなってじっと自己回復力を高めています。なんとか元気になって、湿疹も治りまたフカフカに戻ってほしいな。(=^ェ^=)

お顔の右側が掻き崩して痛々しくて、とてもお見せできません。頭の上にも少し引っ掻き傷がかさぶたになっています。

今日で6月も終わり…

ブログ記事を更新しようとするも、書きかけで更新できない日が多くて、6月も最終日になってしまいました。(´;ω;`)

昨年60歳(定年)を迎えた夫が今月は1か月会社からお休みをいただき長期休暇中だったので、久しぶりに小旅行をしたり、一時的に居候していた長男がまた一人暮らしを始めるために引っ越しをしたりと、我が家にとって今月はちょっと区切りの月となりました。

6月前半に2泊3日で新潟県のカーブドッチというワイナリー&オーベルジュを利用してきました。ブドウ畑の中にレストランやホテル、温泉、ワイナリーなどが点在し、ちょうどこの時期バラの花が咲き乱れて、ちょっとしたヨーロッパの田舎に行ったような気分が味わえます。こんな時期なので飛行機に乗って海外に行くことは許されませんでしたが、新幹線で2時間ほどで気楽にワインとフレンチそして新潟の食材を楽しめるとても良いところでした。

前の週がバラのピークだったらしく来場者も多かったらしいのですが、私たちが行った日には宿泊客も少なくて、密になることもなくゆったりとした気分で温泉なども満喫できました。

今回一番楽しみだったのが料理に合わせて、ワインのマッチングを楽しむディナー。新潟の新鮮な食材を使った美味しいフレンチと一皿一皿にぴったりマッチしたワインの組み合わせが、料理をより引き立ててくれて、本当に美味しかった。やっぱり、日本人の味覚に合っているし、食材が新鮮なのがここのワインともマッチしていて、フレッシュな感じで楽しめました。初日の和食もとても美味しかった!!やっぱりおいしいものを美味しく頂ける健康な日々が何より幸せです。感謝。

そして先週は、昨年コロナのおかげでちょっと転職に苦戦し、一時実家に戻っていた長男が今年に入ってから新しい職場に就職して半年、そろそろまた一人暮らしするということで、引っ越しを家族で完了しました。都内の1Kなのでとにかくスペースが狭いので、本好きな息子のほとんどの持ち物だった本を思いっきり断捨離。いや~スッキリ!その勢いを借りて、私自身の持ち物ももう少し処分しようかと思っています。

夫の長期休暇も今日で終わり…とはいえ、基本在宅勤務が続いているのであまり状況は変わらないのですが、本人には長く感じる1ヶ月だったみたいです。

私にとっては、2,3日でも久しぶりに心地よい旅行ができたし、長男も元気にまた独り立ちすることができ、2021年の半分をいい感じで迎えることができてほっとしています。(家族4人そろってのにぎやかな毎日は、私としてはそれはそれで楽しかったけれど…まあいろいろ心配事はありましたから)

そして2021年の後半戦に突入! 新しい学びも深めながら、「からだとこころのお掃除習慣」もますます充実させていきたいと思います。EMBODYの師匠からの学びはもちろんのこと、こころの学び、星読みなどもこつこつインプットしているので、今後はちょいちょい私らしいスタイルで、楽しみながらアウトプットしていきたいと思います。